CDTロールペンケース 大人の余裕を感じる逸品

「ピンポーン」と突然チャイムの音が鳴る。誰だろうと思いながら男は玄関のドアを開ける。

そこにはクロネコが立っていた。そうか、今日はあれが届く日だった。普段の仕事に忙殺されていてすっかり忘れてしまっていた。

今週も疲弊した自分への神様からのお届け物のように感じた。

お届け物とは言うが代金はしっかりと自分の手元から出て行っている。

 

男はお届け物の正体にすぐにピンときた。当たり前だ、なぜなら自分で買っているのだから。中身は「ペンケース」だと確信した。

 

おもむろにAMAZONと表記された段ボールを破り捨てる。

そこには「クラフトデザインテクノロジー(CDT)ロールペンケース」があった。鎮座しているといったほうがしっくりくるだろうか。

 

 

おしとやかに白箱に包まれたその姿がある。

初恋をしたころのような甘酸っぱいような気恥ずかしい気持ちになりながらそっと箱を開けた。

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男はそっと声にならないようなか細い声で、「美しい・・・」とつぶやいた。

心の中は真夏の太陽の下で全力でサンバを踊っている。

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やっと手に入れたのだ。これを手に入れるために、ひたすら金を貯めた。時には寒空の下マッチを売り、時には体を売った。心が泣いている。

それでも欲しかった。今こうしてやっと願いが叶い自分の手元にあるのだ。

傍から見たらただのペンケースだろう。

けれど重みが違うのだ。

詳しく見ていこうか。

 多少のツヤ感があります。けどわざとらしくない上品な艶感。使い込めばいい色味になっていってくれそうです。

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そっと開いてみる。ごめんください。いらっしゃい。

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幅30mmの仕切りが6つ。15cm定規や夢と希望の収納に便利な50mm幅の仕切りが1つついてます。夢と希望に関しては50mmだとちょっと狭いかな。

見た目は頑丈で堅そうなレザーに見えるが、手に持ってみると意外なほどに柔らかい。この重厚感でこの柔らかさはあまり体験したことがない。お互いのいいところだけを掛け合わせた、まさにハイブリッドレザー!このようにしか表現できない自分の語彙力に脱帽。(※商品説明には一切ハイブリッドレザーとは出てきません)。

 

巻き紐です。まきまきするやつです。正式名称が出てきません。いいんです。雰囲気さえ伝われば。

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しっかり作られている!よくある余った端切れで作られたようなものではない。プチっとお亡くなりになるようなものではないのは確かだ。ペンケースを堅牢に包み込んでくれるだろう聖母のような佇まいを感じる。
コバの部分は日本の伝統色「黒緑」を手塗りで仕上げられているそうだ。男はこういう「うんちく」に弱いのだ。辞書にもそう書いてある。黒緑は日本の伝統色だそうです。勉強になりました。これでまた一つ天才に近づきました。

個人的に、レザーと同色で加工されるよりも「黒緑」とやらで加工されているほうが引きしまって見えて好みです。

ペンケースも体も引き締まって見えるに越したことはありませんね。

 

 それではペンケースのバージンをいただきましょう!!そっと優しく入れてみました。

雰囲気がありますね。しっかり一本一本包み込んでくれています。これは名器です。文房具冥利に尽きるでしょう。

このペンケースに入れることによって、ペン達が引き立ちますね。よ!引き立て役!!

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しっかりしたレザーで作られているので、こんな使い方もできそうです。文房具好きにはたまらないかもしれません。

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「クラフトデザインテクノロジー(CDT)ロールペンケース」は買ってよかったと思える逸品。耳元で控えめに言っても、1万点です!!

 

ただし、ロールペンケースはペンを出し入れする工程が大変なので、ちょっと減点しちゃうぞ。

出し入れがメンドイのは最初からわかっていたことです。それを分かったうえでの購入です。

 

それでも男の所有欲を満たしてくれる、満たしすぎて溺れそうになるほどだ。

 

ずっと使い続けたい逸品。タフに使っていこう。タフというところが大事なのだ。自分は巷で、破壊神もといクラッシャーと呼ばれているのだから。クラッシャーのクラッシャーをタフに受け止めてくれそうなヤツ。

 

諭吉さんが2人弱グッバイしたけれど、後悔はしていない。